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PMの覚書き
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- Kikusan
- 参考
- 0. プロジェクトマネジメント
- プロジェクトマネジメントが担う役割
- プロジェクトマネージャーのベストプラクティス
- 1. ゴールの共有
- 2. 問題を早期発見できる進捗管理
- 3. チームの生産性を上げる
- Cost/Delivery管理
- WBS
- Quality管理
- 実際の流れ
- リスク管理
- プロジェクト完了報告
参考
0. プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントが担う役割
- ステークホルダーから見たプロジェクトの成功を定義する。
- 目的と目標の決定、関係者へのリマインド。
- 成果物を明確にする。
- スケジュールを決める。
- QCDのトレードオフを調整する。
- リスクを最小化する。
- 進捗計測の基準を決め、進捗を管理する。
- パフォーマンスの高いチームを創る。
一般的に、プロジェクトマネジャーは予算・人事の権限は委託されない(成果責任は機能組織マネジャーにあり、収益が変わってしまうとまずいから)。
そのため決められた予算・人員で成果物目標を実現することになる。
↑のうち、担当は以下のようになる。
- 経営的意思決定と管理 → プロジェクトスポンサー(リソース提供者,機能組織マネジャー)
- プロジェクト意思決定とマネジメント → プロジェクトマネジャー
- マネジメント事務 → プロジェクトマネジメントチーム
プロジェクトマネージャーのベストプラクティス
1. ゴールの共有
チームだけでなく、顧客、上位組織にもゴールを共有する。そのためには...
- 利益を生むゴールを設定。
- ゴールをイメージできる計画を作る。
- メンバーに求める責任を可視化する。
2. 問題を早期発見できる進捗管理
進捗管理は、できていることを確認するスタンスでは小さな問題を放っておくことになるため、
問題を見つけるスタンスで行う。
- 以下のためにコミュニケーションのタイミングを作る
- スコープのずれの早期発見
- ベースラインのずれの早期発見
- 新しいリスクの早期発見
作業計画の粒度は、時間単位が良い。
そうすることで会議などの割り込み作業やアクティビティの入れ替えがコントロールできる。
1日単位にすると残業が発生し、生産性が下がり、品質が低下していく。
また、時間単位とすることで明確に段取りをする時間が減る。進捗報告はプロジェクトのフェーズに合わせて頻度を変える。
3. チームの生産性を上げる
- 計画に対する共通認識を作り、目標を明確にする。
- 意思決定スピードを上げる。
- 生産性が見える指標を設定する。
- 責任を明確にする。
- 自己決定感を持たせる。
生産性を上げるためのモチベーション
モチベーション1.0: 生存を目的にしたもの
モチベーション2.0: アメとムチによるもの(報酬で生産性が下がる)
モチベーション3.0: 自身の内面から湧き出るもの
仕事内容に関心があるか、人のために役立つことでモチベーション3.0を保つことができる
また、ミッション(期待)を理解させることで問題発生を抑えたり、品質が高くなる。
Cost/Delivery管理
Deliveryを測るため、計画値に対する進捗を把握する。
- EVM:時間ではなく、人件費や労力はいくらかで進捗管理する手法。進捗度合いと費用を両方把握できる。
- PV(Planned Value) : 現時点に対する出来高計画値 予定総工数*予定進捗率
- EV(Earned Value) : 現時点に対する出来高実現値 予定総工数*実績進捗率
- AC(Actual Cost) : 現時点に対する費用実現値 実績工数
- SV(Schedule Variance) : 現時点でのスケジュール差異。
EV - PV
。 - CV(Cost Variance) : 現時点でのコスト差異。
AC - PV
。実際いくらかを出すには¥/工数単価をかける。
クリティカルパスに遅延が発生した場合、早急に対応する。
以下主要作業パスは重点的に監視する
- 共通機能の作成
- アプリケーション基盤構築
- 移行ツール開発
- 規約類
- アプリケーション処理方式(エラー処理など)
- 開発機器の導入遅延
- 契約締結遅延
WBS
一般的な遅延の原因
- 見積の問題: 多少の増加は一般的なこと。「スコープ」の問題の場合は計画から見直す必要がある。
- 人の問題: スキル、作業掛け持ち、稼働時間、モチベ、リーダーの問題を切り分ける。
- 作業待ちの問題: 別作業を振り、待ちになっている前作業の問題を解決する。
汎用的な遅延の解決策
- 稼働を上げる
- 要員の追加・交代・担務の見直し
- 規模削減
- 事前の予防対策
- リスケジュール(QCDはバランスを取ること)
Quality管理
目標値を決め、目標値に近づけるように品質を作り込む。
上流工程
- 定義書・設計書のバグ検出密度(件/ページ)
- 進捗の遅れ度合い(遅れ日数/計画日数)
- 仕様変更密度(件/ks)
下流工程
- テスト密度(件/ks)
- バグ検出密度(件/ks)
- バグ収束率(%)
- 進捗の遅れ度合い(遅れ日数/計画日数)
実際の流れ
リスク管理
- P: リスク識別・評価・分析・対応計画の作成
- D: 対応策の実施
- C: リスク兆候監視
- A: 是正策・予防策の実施
★ポイント
- リスク対応策はWBSでスケジュール・コストに反映する
- プロジェクト前提条件変更がリスクになることを理解する
- リスク・問題・課題の相違点を理解する(リスクは不確実な事象・問題は起きている事象・課題は解決のための実施事項)
プロジェクト完了報告
- 成果物を納品し検収をもらう
- 実績値や教訓を社内展開
- プロジェクトプロフィール: 顧客名・プロジェクト名・体制・概要・期間・損益・顧客特性・システム特性
- 実績データ: 開発規模・生産性・スケジュール・工数比率・期間比率・品質・コスト
- 分析結果: 予実差異・根本原因・教訓
- お客様のシステムが本稼働したことを確認(問題/課題を確認し次ビジネス展開)