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T字形ERの設計手順
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- Kikusan
- 概要
- 1. データの認知
- 2. データの類別
- 3. データの関係づけ
- 3-1. リソース対イベントの場合
- 3-2. イベント対イベントの場合
- 先行:後続 が 1:1 or 1:多 の場合
- 先行:後続 が 多:1 or 多:多 の場合
- 3-3. リソース対リソースの場合
- 3-4. 再帰の場合
概要
T字形ER手法(TM)はDBの論理設計と物理設計を兼ねる設計手法。
ビジネスの流れやデータ同士の関連を表現する。
TER-MINEというソフトで書ける。
本来論理設計を兼ねるので独自の図形を使用するが、ここでは設計手順だけ記載する。
1. データの認知
扱う項目を同じ目的を持つもの同士でまとめてエンティティを作成する。
エンティティ名(テーブル名)・認知番号(主キー)・アトリビュートでまとめる。
2. データの類別
作ったエンティティが「リソース」か「イベント」かを定める。
- リソース: マスタテーブルのこと。
- イベント: トランザクションテーブルのこと。
エンティティ名称に〜するが成り立つ場合はイベント。
アトリビュートに発生日付があればイベント。
3. データの関係づけ
3-1. リソース対イベントの場合
イベントの認知番号にリソースの認知番号を追加する。
多重度はなんでもありえる。
3-2. イベント対イベントの場合
先行:後続 が 1:1 or 1:多 の場合
後続イベントに先行イベントの認知番号を追加する。
先行:後続 が 多:1 or 多:多 の場合
対応表を作成する。
先行イベントの認知番号を後続イベントに追加すると、後続イベントが後続イベントの認知番号で一意にならない。
3-3. リソース対リソースの場合
対応表を作成する。
多重度はなんでもありえる。
対応表がないと後々メンテナンス工数を増大させる可能性がある。
3-4. 再帰の場合
再帰表を作成する。
物理実装する段階では、再帰表の認知番号は同じカラム名にできないので別名を使用する。