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ロジカル・シンキング メモ
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- Kikusan
参考
いくつかの本から自分用の体系としてまとめます。
ロジカル・シンキング
問題解決には、ロジカル・シンキングが必要になる。
業務で順を追ってステップを踏むための全体を通じた考え方が、ロジカル・シンキングである。
ロジックツリー
ロジカルであるための情報を構造化する手法
MECE
Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive. モレなくダブりなく。
構造化するための分類分けの広がりを出すための考え方。
基本的に分類には軸がある。引き出しとして覚えておくといい。
- 集合タイプ: 3C(市場・競合・自社) 4P(Product・Price・Place・Promotion) 5forces ビジネスモデルキャンバス
- 変数タイプ: 売上高(単価✖️数量) 競争力(QCD)
- プロセスタイプ: バリューチェーン 製品のライフサイクル AIDMAモデル(Attention・Interest・Desire・Memory・Action)
因数分解
構造化の階層を深めるための考え方。
分類された事象を、さらに具体化していく。
問題解決では具体化することで解決策が浮かぶレベルまで問題を細分化する。
ピラミッドストラクチャー
論理構成を組み立てるための手法。
- ステップ1: 相手の関心理解と主論点の設定
- ステップ2: 主論点に答えるためのポイント、枠組みを決定
- ステップ3: 枠組みごと回答を用意
- ステップ4: 論理のチェックとメッセージの吟味
帰納法
理由 → 解 の論理構成のための手法の一つ。
個別の事象が共通ルールを持っているとき、解が妥当であると言える。
Point: それぞれの事象がMECEに切り分けられていること。 事業A→失敗,事業B→失敗,事業C→失敗, → 会社の事業は失敗している
演繹法
理由 → 解 の論理構成のための手法の一つ。
判断基準+事実→結論の三段論法で構成する。
Point: 判断基準が妥当+事実が正しい+判断内容が一貫している 人口と売上が比例する+A町は人口が減少している→出店するべきではない
問題解決のステップ
イシューとは、今本当に答えを出すべき問題
バリューのある仕事とは、イシュー度✖️解の質 が大きいもの
生産性 = (イシュー度✖️解の質) / 工数
仕事をする時は、イシューを見極めてから解の質を上げていく
- 問題の明確化: 今何を考えるべきか、論ずべきか、解決すべきかを押さえ、外れないようにする。
- 情報を集める: 仮説を立てるための手がかりを集める
- 一次情報に触れる。現場の人や専門家に直接話を聞いてみる。ネタが出てくるかも。ステレオタイプな考えも排除できる。
- 基本情報を知る。業界の常識を素早く集める。重要な数字、重要な視点、既存の枠組みで課題がどう整理されてきたかを知る。
- 知りすぎない。専門家ほど新しい仮説が出せなくなるから。
- 仮説を立てる: 必要な情報・分析を理解する
- ロジックツリーで問題を切り分ける
- 具体化された問題に"Where/Who/When + What + How"を主語+動詞で仮説を立てる
- 良い問いは"具体的な回答が出る" + "優先順位が高い" + "相手の関心事"
- 解の出なそうな仮説は意味がない。常識を覆す(気づかない部分を発見) or 物事に共通性・関係性・グループ化・ルールを見つけられれば、インパクトのある解になる。
- 仮説検証
- 情報を集める。(↓のリサーチ)
- ストーリーラインを組み立てる。
- 解の説明のストーリーを想定しておく。情報が出るたびに考え直す。
- ストーリーに対して必要な分析を並べる。
- 3つの定量分析
- 比較: 何らかの共通項で2つ以上の値を並べる。図で言う棒グラフ/分布図/ヒストグラム
- 構成: 全体と部分を比較すること。図で言うと円グラフ/積み上げグラフ/ウォーターフォール
- 変化: 同じものを時間軸上で比較すること。図で言うと折れ線グラフ/棒グラフ
- 原因と結果をそれぞれ分析の軸として持つ。
- どうやってデータを取るのかを明示する
- 既存の調査手法は一通り知っておく。
- 3つの定量分析
- 解決策の立案: 問題点・原因を解決する具体的な対策の候補を複数選ぶ。
- ピラミッドストラクチャーを参照
- ストーリーラインを磨く
- 論理構造を確認する。
- 流れを磨く。テーマ → サブイシュー → 調査・分析 → 解決策
- エレベーターテストに備える。20~30秒で概要をまとめる。空雨傘。
- チャートを磨く
- 分析結果を見せる時は、メッセージ・タイトル・サポート部を必ず配置する。
要素技術
情報収集
リサーチの流れ
- 目的の確認
- 答えるべき問いを明確にする
- 何のためのリサーチなのか(全体観把握・方向性決定・根拠)を理解する
- 求められる成果のレベル(スピード・精度・網羅性)をあらかじめ理解する
- リサーチプラン
- どんなソースにあたるか: 調べる広さ・深さに応じてソースを決める
- いつどの順番であたるか: ワークプランを決める
- リサーチの実行(後述)
- アウトプット
- まとめたい切り口、内容、情報鮮度、出所、備考を表にする。
- それをもとにメッセージ、タイトル・サポート部でチャートにする。
リサーチ技法
情報をさがす。
- Web検索
- 方針を立てるための起点になる(ざっくりと)
- 検索キーワードとその代替語を決めて、組み合わせを試す
- 発信元の信頼性を必ず確認する
- 文献(一般書籍)検索
- まず就活で使うような業界本でクイックに全体感を掴む
- 専門書は精読せずインデックスを流し読みし、記載ページのみ精読する
- 参考文献リストを見る
- 主張ではなくファクトを見る
- 恐れずに著者に連絡を取る。
- 記事(日経・G-SEARCH)検索 → 記事検索サイト紹介
- 見慣れないキーワードを理解する
- 時系列で事象を追う
- 公的調査・研究
- 民間調査レポート
- 特定業界や特定テーマの情報を調べる
- 市場調査系: Datamonitor, Euromonitor, 矢野経済研究所富士経済
- ハイテク系: IDC, Gartner
- 企業調査系: 帝国データバンク, 東京商工リサーチ
- まずは社内で過去データがないかを調べる。
情報をつくる。
- アンケート調査: 簡易に定量的に対象者について調べられる
- 手法を決める: インターネット、対面など。委託もあり。
- 調査の規模感を決める: サンプル数・設問数・母集団
- アウトプットイメージを明らかにする: 分析グラフと必要設問
- 調査票に落とし込む: 一般的な設問 → 専門的な設問。5段階評価を活用。
- ソーシャルリスニング
- ソーシャルメディアを使用してリアルな声を拾う。
- 数百件以上データがあり、有効な期間分取得できるメディアを選ぶ。
- Topsyなどを使用して全体感をつかむ
- 分析用の属性データを1つ1つ抽出する
- フィールド調査
- 生産現場などで肌感を把握する
- 観察項目を定める
- 記録方法を定める(パターン化と定量化)
- 観察記録を残す
- インタビュー
- インタビュー対象と調査事項を明らかにしておく
- インタビュー先の立場・利害を常に意識する
- 人脈が無くても積極的にアクセスする
- インタビューシナリオを用意しておく(アイスブレイク・目的と流れ・質問)
- 消費者調査の場合は基本情報を表として記載できるようにしておく
伝える技術
- CREPOC: 主張の構造技術
- Conclusion =主張
- Reason =理由
- Evidence =理由の根拠
- Preparetion for Opposition =反論への備え
- Conclusion =結論